東京十社巡り、第四社目は他と比べてイマドキ(?)な神社「
神田明神」を紹介をします♪
※1/22に訪問したため初詣ムードでした。関係ないけど鳥居の上段(笠木)の端が隣のビルにかなり迫ってる!!
秋葉原には何度も行っていたのに、こんな近くに立派な神社があったなんて知りませんでした。
しかも、神田明神は
江戸城の鬼門を守るために置かれたパワーのある神社だそうです!!
基本情報
- 名称:神田神社(かんだじんじゃ) ※創建730年
- 御祭神:大国主命(おおくにぬしのみこと)※HPでは大己貴命、少彦名命(すくなひこなのみこと)、平将門命(たいらのまさかどのみこと)
- 住所:東京都千代田区外神田2-16-2
- アクセス:御茶ノ水駅より徒歩5分、秋葉原駅 より徒歩7分、末広町駅 より徒歩5分 その他
- 参拝時間:参拝自由
- 電話番号: 03-3254-0753
- webサイト:http://www.kandamyoujin.or.jp
「神田明神」とタイトルに書きましたが、正式名称は「神田神社」だそうです。
明神とは、神さまという意味で、通称です。
アクセスは、秋葉原に興味がある方は秋葉原から、私は湯島から湯島天神を参拝し、そこから徒歩で神田神社へ行くのがオススメです♪(湯島天神から表参道入り口まで徒歩10分)
※一番近そうな末広町からだと裏参道からになり、寂しい入り口なのであまりオススメできません。
秋葉原駅からは中央通りの、一番混雑している交差点※を渡ってまっすぐ行くだけです。
※今では古いニュースですが、7人が亡くなった秋葉原通り魔事件(2008年)があった交差点です。
「神田明神下」という信号があるので渡ります。アキバの喧騒を抜け、ここから国道17号に入ります。「湯島坂」という名前のオフィスビルが並んでいる通りですが、通り沿いに鳥居が現れるのでわかりやすいです。
境内全体図はこんな感じです。
公式webサイトに細かく書かれていましたので、詳しくはコチラをご覧ください。
鳥居をくぐると正面に立派な随神門が現れます。
こちら、本当に豪華なんです!!
まず、随身像は北村西望監修の、松下幸之助奉納!で、さらに加藤清正が植えたとされる樹齢500年の楠で造られたそうです!!
※ 随身:神を守る者。
※ 随神門:随身が守っている門
内側には因幡の白兎の図モチーフの大黒様彫刻、外周りには中国の四神(朱雀・白虎・青龍・玄武)、二層目には金箔の馬彫刻、その他狛犬がたくさん、芸術鑑賞として楽しめます。
社殿側には、神馬(しんめ)の像がいました。ガラスに反射して写真は写せませんでしたが…。
手水舎です。家紋はなく「真心」の文字が。
左に銭形平次の顔ハメ看板がありました。カメラ置き場があれば顔をハメて撮影したのにな。。。
私は銭形平次のことをよく知らないのですが、神田明神下に住んでいて神田界隈で活躍していた設定だそうです。境内には「銭形平次の碑」まであります!
※拝殿横、境内図の12番です。子分の碑も横にちゃんとある。
手水舎の横に大きな大黒様の石像があります。石造りでは日本一だそうです。
※ずーっと拝み体勢で止まってるお婆ちゃん、とても信心深い方ですね。後でまた現れます。
後ろは工事をしています。
境内図上で39番の場所に、文化交流館が建立中です。(2017年12月現在)
こちらは工事が始まる前の写真(2014年)ですが、この写真だと大きいのわからないですね。
それにしても、 神田神社の御祭神が「大黒様」だったとは意外でした!!
大黒様といえば七福神の1人で、「七福神巡り」などでよく見かけますよね。
骨董屋ではありふれた存在です。ぜんっぜん売れません(笑)
一応紹介しておきますと、大黒様は縁結びの神様と言われていて、出雲大社の御祭神でもあります。
10年近く骨董屋で働いていましたが、大黒様が縁結びの神さまだとは知りませんでした
もともとはヒンドゥー教のシヴァ神の化身であるマハーカーラのことです。
※出典:wikipedia
マハーカーラとは「大暗黒」の意味で、破壊神なので写真のような恐ろしい顔をしています。
それが日本に入って、大暗黒→大黒になって、破壊・豊穣の神と言われるようになり、最終的にポジティブな面だけが残ったのです。
米俵に乗って、福袋と打ち出の小槌を持っているので、豊かさの象徴なのだと私は思っていましたが、なぜか神社では「縁結びの神」なのですよね…。
日本の大黒天発祥の地である「大黒寺」のHPには、マハーカーラは時間を司る神で、時間がたてば一粒の種も多くの実を結ぶことから、大黒様を五穀豊穣の神さまとされた、と書かれていました。
やっぱり、こっちでしたね。
その謎の答えはこちら↓
神田神社や出雲大社の御祭神である
大国主命(おおくにぬしのみこと)は、音読みで「だいこく」と読めること、実際に出雲で「
だいこくさん」と親しまれていることから、「
大黒天の仮の姿だ」と解釈されるようになったのだそうです。
ということは、私の解釈で結論を出させていただきますと、出雲大社も神田神社も御祭神は
大国主命であって、マハーカーラの大黒天ではないですね。名前が似てしまっただけで、
大国主命はマハーカーラとは関係ないですね。
私の解釈ですけどね。
大国主命さんが、元々、モテモテ神だったらしいので縁結びの神様と言われています。
そして、二つ目の御祭神「
恵比寿様」です。
※出典:神田明神webサイト
あれ?かわいい!!
七福神のあの恵比寿様じゃないの??
※エビスビールのイラストです。
エビス様と言えばこれですよね。
この子は、
少彦名命(すくなびこなのみこと)です。
神田明神のHPには、
高皇産霊神(たかみむすひのかみ)のお子様と書かれています。
(って、それ誰?←古事記に出てくる日本で2番めに生まれた神さまだそうです。)
大海の彼方・常世(とこよ)の国よりいらっしゃり、手のひらに乗るほどの小さなお姿ながら知恵に優れ、だいこく様とともに日本の国づくりをなされました。(HPより引用)
だから、こちらではお子様の像なのでしょうね。(一寸法師のモデルでもあります)
海の仲間に守られて大海原を渡るスクナビコナ君。このデザイン好きです。
「日本の国を作るでちゅ~!」って現れたのかしら、かわいい~☆
ところでWikipediaを見てみると、
少彦名命=恵比寿様とは書かれていません。
恵比寿様(エビスさま、表記はいろいろあります)は、
七福神の中で唯一日本出身の神様ですが、実は、今回もそうです。
少彦名命と恵比寿様は別の神様で、同一神として祀っている所があるというだけでした。
いろいろと調べていて私が一番有力だと思ったのは、古事記に出てくる
「蛭子命(ヒルコノミコト)」=恵比寿様だという説。恵比寿の表記は「蛭子」もありますからね。「蛭子命」を祀っている神社があり、そちらでは御祭神は少彦名命とは言っていません。なので、これも
少彦名命と恵比寿様は別物という結論でよろしいでしょうか
見た目ぜんぜん違うからおかしいと思ったー。
少彦名命のご利益は、
国土安寧、産業開発、漁業・航海守護、病難排除、縁結び、安産・育児守護だそうです。
そして
恵比寿様(蛭子命)のご利益は
豊漁繁栄、航海安全、金運良好、交通安全、心願成就といわれています。
「航海」がかぶっていましたね。神田神社では両方のご利益がいただけると思えば幸せですね(笑)
※参考:蛭子命・少彦名命
ちなみに、
山手線の恵比寿駅は、エビスビールが起源です。
三つ目の御祭神「
平将門命」の像はありませんでした。
私、日本史は弱いですが、名前は聞いたことあります。
※wikipediaより
ざっと検索してみましたが、やはり菅原道真と同じように、「
呪い」を恐れて鎮めるために祀ったのがはじまりのようです。
疫病が広まって、神田明神が平将門を慰霊したら治まったとか。
たまたまでしょw
もともと神田明神があった大手町に、
平将門の首だけが埋葬されているそうです。(
平将門の首塚)
他にも平将門の祟りと思われる出来事はたくさんあったみたいですが、信じて話を聞くと怖いです~
た、、、たまたまでしょ、、、、
「
勝負運」アップのご利益があると言われているそうです。
でも参拝で慰霊をするということは、墓参りか、靖国神社みたいなものでしょうか??
この辺は複雑なので、今回は省きます~。
神田明神では、御祭神を上記に紹介した順番で、
一の宮、二の宮、三の宮と順位をつけていました。(祀った順番と思われます)
3つの御祭神の紹介だけで、すごく長くなってしまいましたね
でも、私が神田神社について真っ先に向かった先は… (保育園の遠足の子供たちもでした)
あれ!いない・・・
ここにいるはずだったのは、神田神社のアイドル「
あかりちゃん」です。
神馬(しんめ)ということになっているけど、
ポニーです。
※ウェブサイトにはあかりちゃんの紹介が一切載っていませんでした。
こちらは2014年のお正月の時のあかりちゃんです。
こんなところにくくり付けられていて、この切ない瞳に心が締め付けられる思いでした…
もし自分だったらと思うと・・・身動きができない状態にストレスが半端ないです。
逃してしまいたいけど、この子が1人で生きていけるとは思えないし…
この2年後の2016年に湯島を疾走する馬のツイートが話題になりました。
※湯島聖堂近くの道路を疾走する馬(画像提供:ゆうこママさん)
誰かが逃してしまったのでしょうか!?
すぐに捕まったようですが、今は幸せだと信じたいです…
実はこの日、神田神社の後、湯島聖堂へ行ったらお散歩中のあかりちゃんに遭遇しました!!
かわいい~♪ 本当にお散歩だったんだ!
この裏山のイチョウの絨毯が素晴らしかったのですが、あかりちゃんは銀杏を食べるのかな?
この時私は、富士山が見えた時と同じ心境でした。道行く人に「あそこにあかりちゃんいますよ!」って教えてあげたくてウズウズしました(笑)でも、神田神社から来た人ばかりとは限りませんからね…