お金を大切にすることは、ケチでも貧乏でもなく、節約とも違う

お金を大切にすることは、ケチでも貧乏でもなく、節約とも違う

もくじ

〜お金は、過去の自分からの贈り物〜


私は、前々から、自分はケチなのかもしれない…とか、ほんと貧乏性だなぁ~などと思うことがよくありました。

そしていつしかそれを、恥ずかしいことだとか、治したい、変わりたいと思うように。。。

先日、とあるイベントに誘われました。
どんなイベントなのか、事前情報はほとんどなく、謎なのに金額は5,000円。
いつもの私なら、イベントに5,000円を出すことはありません。(大好きなバンドのライブとかは別として)

でも、この時の私は「ケチ癖から抜け出したい」と思っていたので
「体験にそのくらい投資できちゃうもんね~」と、強気に出てしまいました。

ある意味ギャンブルでしたね~💧

サイトを見ても、どんなものなのかよくわからないイベント。
説明文には「冒険」とか「没入体験」とか「知らない自分に出会う」とか
「エンターテイメント」とあるが、会場の写真などは一切なく、イメージイラストだけ。

私の期待では「自分の深層心理が暴かれる系」
60分で5,000円もするイベントですからね~!
期待は大きかったです。


で、参加した結果・・・金額に見合わない内容だったんですけどね…💧

そんなこともあるよね~


でも、イベントのコスパのことより、
それ以上に自分の中で大きく引っかかったものがあったんです。

もう「謎イベントに参加するのはやめよう」という学びを得て、このことは終わったはずだった
なのに、なぜかず~っともやもやが消えなかったんです。

その答えは罪悪感

もやもやの正体は、「5,000円を雑に消費してしまった」という罪悪感でした。

私にとって「お金」は、信頼できる相棒のような存在でした。
贅沢をしたいわけじゃない。

ただ、お金はいつも私の生活を豊かにしてくれたし、困った時に助けられたこともあった。

お金は、いつでも私の味方だったんです。
どんなに苦しい時でも、お金さんが私を支えてくれていました。

そう、私にとってお金は「大切な存在」だったんですね。

ケチや貧乏性のような行動をしていたのは、大切な存在に対する敬意の表れ
大切だから、消費するときにはきちんと考えて、必要な物にしか使わなかったんです。

だからこそ、今回のように「それほど惹かれていなかったもの」に、「ケチをやめたい」とかいうくだらない動機で支払ってしまったことに、罪悪感が残ったのです。

お金は私のがんばりの証

お金を大事に思っていたのは、味方をしてくれるからだけではありません。

私にとって5,000円は、時に丸一日働いた、労働の対価だったことがありました。

そう、今持っているお金って、降って湧いたものではないのです。
過去の私が汗水流して、一生懸命働いて稼いできた「かけがえのないもの」なんですよね。

だからそれを雑に扱うということは――
過去の自分の努力を、今の自分が無視してしまったことでもあるんです。

息つく暇もないほど忙しい職場だったこともあります。
重労働で、人手不足で、責任も重く、一人孤独に汚物と戦っていたこともあります。
腰が痛かったり、肩が上がらなくてしんどかったこともあったし、
ストレスで、就業時間を待ちわびて、時計ばかり見ていたこともありました。

お金はそんな私の、がんばりの証でもあるんです。


詐欺にあったわけでもないし、たった5,000円で大げさだと思うかもしれません。
されど、私にとっては1ヶ月の光熱費がまかなえる金額。

それを、ほとんど何も考えずに手放してしまったことが、
自分で自分をぞんざいに扱ってしまったようで悲しかったのです。

給料を払ってくれた人にとっても、大切なお金ですから。
ちゃんと感謝して丁寧に消費しなきゃいけないと反省してしまいました。

そして、あぶく銭はすぐになくなるというのも納得ですね。

もったいない精神の本質って、これかも?

この話は「無駄遣いをしてもったいない」と言っているわけではありません。
今回の体験を「無駄」だと考えているわけではないので。

ただ、支払う動機がだった自分が、気になったのです。

ところで、日本人の魂にきざまれた「もったいない」の精神て、
その本質は実は私が感じたことと同じなのかもしれないです。



すべてのものを大切に思うことなんですよね。
すべてのものに八百万の神が宿っているからなのかな?

物が捨てられないというのが代表ですが、
物が長持ちするように手入れをするとか、食べ物を残さないのとか、
扉をバーンと閉めないとかも。

人を傷つけないようにとか、迷惑をかけないようにするのも日本人らしさ。

でもけっこう忘れがちなのが、人と同じように自分を大事にするということ。
今回、私が抜けてしまった部分ですね。


「物やお金を大切にする」というのは、決してケチなわけじゃない。
むしろ、丁寧に生きているということ。
自分の時間も、お金も、想いも、ちゃんと味わって、軽視したくないだけ。


私はなぜか「もっともっとお金が欲しい!」ってあまり思わないんですよね。
宝くじ当たったら…という夢を見ることもないし、いっぱい働いていっぱい稼ぎたいと思わない。

それはきっと、今持っているお金を大切にしているからだと気が付きました。
大切に扱えば、出費が減るので、必要な量は自然と少なくなっていくんですよね。



そして、お金はエネルギーだという意味がやっとわかりました。
人々のいろいろな思い・エネルギーがお金に宿っているんですね。

今は物質的なお金をあまり使わなくなったので、もはやエネルギーそのものになっているかも。

だから、ぼったくったりすると、怨念みたいなのがお金にくっついてくるかも~。。。



というわけで、お金は、私が積み重ねてきた時間と努力のカタチ。
だからこそ、大切に、大切に、扱わなければいけない。

「お金を大切にすることは、自分を大切にすること。」
今回のモヤモヤが、そんなことを教えてくれました。

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